商業不動産保険大手の米FMグローバルは22日、シンガポール西部のシンガポール・サイエンス・パークで、ロスプリベンション(事故の事前予防)の研修施設の起工式を開催した。2019年初めの稼働を見込む。
NNA 8月23日(火)8時30分配信
施設は6階建てで、延べ床面積は12万5,000平方フィート(約1万1,613平方メートル)。総工費は8,000万Sドル(約60億円)に上る。同社にとって、アジア初の体験型研修施設になるという。
同施設では、自然災害や火災、電気災害など不動産に関するリスクがシミュレーションで体験可能。同社の顧客のほか、建築家や施工業者、学生、政府関係者などは無料で利用できるという。
FMグローバルのアジア太平洋事業の上級バイスプレジデント、ステファノ・トランクイロ氏は「アジアは台風や洪水、地震など自然災害の多い地域だ」と述べ、ロスプリベンションを通じたリスク管理の重要性を強調した。