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2017年7月29日 ブログ, 不動産コラム

ご相談の経緯

15年前、3LDKのマンションを3,650万円で購入しました。頭金を650万円用意し、都市銀行で3000万のローンを組みました。当時、私の年収は900万円程度ありましたので、月々約13万円・ボーナス月30万円の支払いは、まったく無理のない計画だと考えていました。
仕事は順調でしたし、この先収入が上がっていく自信もあったので尚更です。
しかし、だんだん景気が悪くなり、5年ほど前からじわじわ収入が減ってきました。そして、逆に支出の方は、大きくなってきた子供たちの教育費など、増える一方です。
そして去年、ついに年収が以前の半分近くの550万円まで減ったため、もうローンを支払い続けられないと考え、売却を決意しました。
架空の「頭金」の図しかし、今思えば無理な買い物だったのでしょう。 地元の不動産業者に相談したところ、ローンが残っている不動産は債権者(借入先)の同意がないと売ることはできないと聞きました。
言われてみればもっともだと思って、任意売却の申し出る書類を提出ところ、債権者であるサービサーからは「1,900万円以上なら売ってよい」という信じられない回答が返ってきました。「信じられない」というのは、その時点で、私のマンションの相場価格は1,400万円だったからです。同じ間取りの隣の部屋と真下の部屋が、たった2~3ヶ月前、まさに1,400万円程度で売れていったのです。私の部屋だけが1,900万円で売れるわけがありません。
案の定、1,980万円で売りに出した私のマンションはまるで買い手がつかず、 時間だけが過ぎ競売の日が迫ってきました。
そんな時、TVでも紹介されていたこちらのことを知人から聞いて、藁にもすがる思いで相談しました。
解決にあたって重視したポイント

競売まで、時間の猶予がない。とにかく早く売りたい
売りに出して3ヶ月も経つのに、一度も内覧したいという方さえいませんでした。
隣近所が500万円近くも安く売りに出しているのですから、当然です。
とにかく売れる価格で売りに出すことが緊急課題だったので、担当さんが何度も何度も債権者とかけあって、少しずつ売り出し価格を下げてくれました。
最終的には相場の1,400万円で売ることに同意してもらえて、なんとかぎりぎりで競売を回避できました。
【相談員より】
債権者(借入先)はなるべくたくさんのお金を回収したいわけですから、安く売りに出すことは許してくれません。しかし、売り出し価格が高すぎると、買い手が見つかりません。
陥っておられたのは、まさにこのジレンマでした。 任意売却でもっとも重要なのは適切な価格で売り出すことだという大原則を、私自身も再認識する事案でした。