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2017年7月29日 ブログ, 不動産コラム

職業:建設業
年齢:43歳
家族:子供2人
【マンション】
ローン残高:約2000万円
時価:750万円

ご相談の経緯

10年前、3LDKのマンションを3,480万円で購入しました。
公庫のステップローンを利用して、35年ローンを組みました。
モデルルームを見に行ったのがきっかけで、一目惚れのようなものです。モデルルームには、家具なんかも素晴らしいのが置いてあって、
見ているうちにそういうものまで自分のものになるかのように思えてきてしまって、つい買ってしまいました。

頭金を用意できなかったので販売担当者に相談したところ、頭金がないとローンが通りにくいとのことで、「1割ぐらい頭金があったことにしてローンを通してしまいましょう」との返事。
つまり、銀行には私が頭金360万円を入れて3,940万円で買ったように見せかけ、実際はその”頭金”分を値引きしてもらって3,480万円で購入したのです。

そんなことをしていいのかどうかわかりませんでしたが、当時はどうしてもこのマンションが欲しい一心で、あまり気にも止めませんでした。
架空の「頭金」の図しかし、今思えば無理な買い物だったのでしょう。 本当は通らないはずのローンを無理に通してしまったのですから。
それでも、収入が安定している間は良かったのですが、サブプライムローンのことが取り沙汰された頃から景気が悪くなり、あっという間に収入が目減りしていきました。
特にリーマンショック後は建設業界自体がかつてないほど冷え込み、仕事が全然なくなりました。激変でした。

ついに、2年前には、かつて650万円あった年収が330万円にまで落ち込み、月々13万5千円の支払いを続けるには、貯金を切り崩すしかなくなりました。
そして去年、とうとう貯金も底をつき、支払いができなくなりました。

解決にあたって重視したポイント

離婚した元妻に迷惑がかかるので、自己破産はしたくない
自己破産して免責が受けられればローンを返済する義務はなくなります。
状況に応じて自己破産をおすすめすることもありますが、連帯保証人や共有者などがおられる場合はそう簡単いきません。
たとえ離婚をしても、連帯保証人を外れることはできません。主債務者がローンを返せなくなった時は、ただちに連帯保証人に支払いの請求行くことになります。
そうなると、連帯保証人の方がよほど経済的に余裕がある方なら話は別ですが、普通は連帯保証人の方まで債務整理や自己破産をする必要がでてくるのです。
【相談員より】
「ローン残高 – 物件価格(現在売れる値段)」の差が大きい場合は自己破産する方が有利な場合もありますが、連帯保証人がおられる場合はその方が代わって支払の義務を負うことになるので注意が必要です。
2人とも自己破産するという道もありますが、「別れた妻に迷惑をかけたくない」という決意はやはり立派だと感じました。