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2017年7月29日 ブログ, 不動産コラム

職業:証券会社勤務
年齢:54歳
家族:妻・子供
【マンション】
ローン残高:約2300万円
時価:1600万円

ご相談の経緯

3年前、3LDKのマンションを2,400万円で購入しました。当時の私の収入は、ばらつきはあるもののだいたい700万円程度、いい年は1,000万円くらいありましたので、無理のある買い物だとは思いませんでした。
周囲の意見も参考にしながら計算してみて、だいたい10万円ほどの支払でやっていけるだろうと考えていました。
ところが、実際にローンの申請を行ってみると、「年齢が高いので、銀行のローンが通らなかった」と言われました。その時点でじっくり考えなおせばよかったのですが、せっかく気に入った物件を見つけて気が流行ってしまい、不動産屋の販売担当員に勧められるがままに金利の高いノンバンクで頭金なしの30年ローンを組みました。当初想定していた10万円よりかなり高い、月々約14万円の支払になりましたが、50歳を過ぎた身でローンを組もうとするなら、そうするしかないのかなと思って契約しました。
ところが、その直後、リーマンショックが金融業界を直撃、私の勤める証券会社ももろにその影響を受け、年収はたった2年で半分以下の320万円まで落ちこみました。
旅行を楽しんだり車を買い換えたりと、これまでそこそこいい暮らしをしていたのが、食費まで切り詰めなければならない生活となり、苦労がたたってか妻が病気になってしまいました。
病気の辛さと生活のきつさで穏やかだった妻はヒステリックになり、私もお金のことでイライラしていたため夫婦喧嘩が絶えない毎日。重い住宅ローンと妻の医療費とで貯金はみるみる心許なくなり、このままではもう夜逃げするしかないのかと案じていた時、偶然任意売却というものがあると知ってインターネットを検索、こちらのことを知りました。
解決にあたって重視したポイント

精神的な辛さからとにかく開放されたい
まさか給料が半分以下になる日がくるとは思っていなかったので、ローンの返済がこれほどの重荷になるとは想像すらしていませんでした。
手取り月23万円ほどの中から14万円の家賃を支払っていけるはずもなく、支払いが遅れるようになってからは、いつ借金取りが家に押しかけてくるのかと、怖くて夜も眠れませんでした。
「競売」という言葉は知ってても、具体的な知識はありませんでしたから、ある日突然怖い人が来て裸で家を追い出されるんじゃないかと思っていました。
1秒でも早くこの恐怖から解放されたい、それだけが願いでした。
競売なら1,000万円程度と言われた。いくらなんでももう少し高く売りたい
たった3年前に買ったマンションが、半値以下でしか売れないと聞いて、悔しくて涙が出そうでした。
しかも、月々14万円も払っていたのに、ローン残高はたった200万円しか減っていませんでした。
任意売却なら、競売より3割ほど高い1,300万円で売れる見込みがあると言われ、是非にとお願いしました。
それでもまだ借金は残りますが、少ない方がいいに決まっています。
【相談員より】
収入減がもちろん一番大きな打撃となりましたが、実は金利の高いノンバンクで借りてしまったことにも問題があったのではないでしょうか。
マンションを購入された当時は年収750万円だったのですから、複数の銀行を当たれば金利の安いローンの審査に通った可能性が高いと思います。
販売業者が年齢の負い目を利用して、自社に利益になるローン契約に誘導したのではないかという疑いが捨てきれません。