全国で高齢ドライバーによる悲惨な交通事故のニュースをよく目にします。
日本では免許の返納は義務化されておらず、任意での返納となっています。
日本国内の返納率で見てみると、最も高い東京で約8.2%、最も低い高知では約3.8%。
全国平均は約5.4%とまだまだ低い水準です。
免許返納を多くの方が認知する一方、したくてもできない状況があります。
リーマンショック後に長らく続いた景気低迷の影響を受け、地元に根付いていた小規模商店やスーパーは閉店を余儀なくされることも多かったようです。
その煽りを受け、地方に住む方は利用できる大型スーパーやチェーン店に足を運ばなくてはならなりましたが、これらの店舗は郊外に出店していることが多く、高齢者が気軽に歩いて行ける距離ではありません。
高齢ドライバーが安全に運転でき、かつ返納後の生活に困窮しないよう返納を進めていくためには、若い世代や地域コミュニティによるサポートと見守り体制が不可欠です。
頭ごなしに免許返納をすすめるのではなく、家族も含めて対策を考える必要があります。
