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2017年3月12日 ブログ, 不動産コラム

日曜日に、仲介業の大変さを、改めて痛感した出来事が取引先の不動産会社にて、
お客様にありました。

「約束は守るためにある」

このことをおざなりにした結果、起きたことです。

昨年11月末に、都内の業者様を通じて、店舗物件にお申込みが入ってきました。
借主様は、事業用の融資を利用するため、これから融資手続きに入るとのことで、
年末頃にならなければ、融資が確定しないとのお話でした。

お申込みから融資確定まで1ヶ月近くあります。
賃貸の場合は、売買と異なり「ローン特約」などつける訳にはいきません。
また、そうかといって、
融資が通るかどうかもわからないのに、1ヶ月待つ訳にもいきません。
業者には、「他者からお申込が入り、契約に至っても仕方がない。」というご理解を
頂いたうえで、申込書を預かることにしました。

その間、何件もご案内が入り、ご検討をされたお客様はおりましたが
具体的なお話はなく、あっという間に1ヶ月が経過しました。
年末ぎりぎりになって、無事融資が承認されたとのご連絡を頂きましたが、
年内契約は難しかったため、年明け早々にご契約を締結する話で、年を越しました。

新年、契約日が決まり、急ピッチで書類作りを進めていたところ、
先方業者から連絡があり、「お客様と連絡がとれなくなった」とのことでした。
昨日契約日が決まり、まだ1日しかたっていないのにおかしな話です。

契約は3日後に迫っています。
もしかしたら…という嫌な予感が的中し、案の定キャンセルせざるを得なくなりました。

連絡がつかないため、キャンセルなのかどうかさえもわかりません。
また、お電話で話を受けた経営者のお客様ではないため、
先方業者を飛び越えて直接連絡することもご法度です。
なぜお客様が連絡をよこさなくなったのかが不明のまま、オーナー様には現状をお伝えし、
契約は白紙にして頂きました。

今回のいきさつで、お客様からは「先方の営業担当者とお客様の間に問題が生じ、
お客様から業者が嫌われたのではないか」と言っておりました。

そして、本日原因がわかったらしく、先方の業者がお客様と交わした約束を
守らなかったことが、キャンセルになった原因でした。

お客様が融資を借りるために、契約金の清算明細書を金融機関に提出するので、
いついつの何時までに明細書を送ってほしいと依頼したにもかかわらず、
業者がその日時までに送らなかったため、金融機関の締切に間に合わず、
せっかく通っていた融資が却下されたそうです。

お気の毒なのは、お客様です。
仮に、弊社のお客様であれば、このような事態には決してなりません。
約束を守らなかった結果、お客様にご迷惑をかけ、かつ契約に至らなかったことは、
すべて仲介業者の責任です。

また、お客様のお気持ちを無視した行為が、多々あったこともわかりました。
経験や知識はもちろん大切ですが、その前に、お客様を想う気持ちがあるかないかが重要です。

決めるのはお客様であり、選ぶのもお客様です。
私たちの仕事は、お客様が気持ちよくスムーズにお取引ができるよう、
プロとしてやるべきことを全うすることです。

弊社でも、お客様との「約束は必ず守る」ことを肝に銘じて、仕事に取り組んで参ります。