原油からできた炭化水素化合物。天然の状態で蒸発、酸化、重合などによってできたものを天然アスファルト(=瀝青〈れきせい〉。ヨーロッパでは無機質を含まないものはビチューメンと呼ぶ)、石油精製の残りカスとしてできたものを石油アスファルトという。防水工事や道路舗装用材料の原料になる。厚めのフェルト類にアスファルトを塗布して着色砂をつけて板状にカットしたものをアスファルトシングルといい、屋根葺(ふ)き材に使われる。
「Reinforced Concrete」の頭文字を取ったもの。
「鉄筋コンクリート構造」という意味である。
鉄筋とコンクリートによって、柱・小梁・大梁・スラブ・壁を造り、すべての部分を一体化した構造のこと。
鉄筋コンクリートの部材は、引っ張る力にも、圧縮する力にも強いので、地震に対する安全性が高い構造となる。
また、すべての部材がコンクリートで一体化され、部材同士の接合部は剛であるので、建築学上の「ラーメン構造」となっている。
この鉄筋コンクリート構造のデメリットは、自重が大きいため、原則的には大空間建築や高層建築に向かないということである
壁や土間の塗り仕上げのひとつ。御影石や大理石の砕石などの種石(骨材)を混ぜたモルタルを塗り、完全に硬化する前にワイヤブラシなどで水洗いして、表面に石粒を浮きたたせるもの。コンクリート塗り、モルタル塗り、人造石塗りなどに用いられる。那智黒などの豆砂利をコンクリートの上にまき、コテで押さえたあとに散水してブラシで表面のセメントペーストを取り去る簡易な方法もある。別名「人洗(じんせん)」ともいう。
上下に並んだガラスを縦枠に沿って上げ下げして開閉する形式の窓。下部のガラスのみ上下する窓をシングルハング窓、上下のガラスが両方とも可動する窓をダブルハング窓という。バランサーの働きで上がった窓の急落下を防止している。雨仕舞いがよく、網戸も面格子も外部に設置できる。両側の壁を耐力壁にしなければならないといった構造上の理由から開口部を制限される場合でも、採光や換気を確保するために窓を設けたいとき有効。
アールを付けるなどと使う。円の半径を表す記号「r」に由来して、曲面や曲線を付けることをいう。
外部に面した開口部に取り付ける網入りの戸。ガラス戸と併用することが多い。自然の風を室内に取り入れながら蚊やハエの侵入を避けるのに使われる。フレームはアルミサッシや木、網はポリエステル製やステンレス製など。なかでもポリエステル製は軽く、水洗いできるので手入れが簡単。以前は冬場ははずして収納する習慣だったが、最近では使わないときは引き戸の柱部分にプリーツ状に折り畳んで収納できるものも登場している。
工場や事業所などの活動に伴って発生する不快な臭気=悪臭に対して、必要な規制を行うことを定めた法律。都道府県知事等は、悪臭の発生を抑制して生活環境を保全する必要のある地域を指定して、その規制基準を設定することができる。特定悪臭物質ごとの濃度で規制する方法と、複合臭を評価できる臭気指数で規制する方法がある。前者は畜産業や化学工場などの製造業に、後者は飲食店など都市型サービス業の規制に有効。
直訳すると「何かに近づく道」とか「接近すること」。不動産では3つの使い方がある。1つは、最寄り駅から現地へ行く道の状況という意味。坂道の有無、歩道の整備状況、交通状況などが含まれる。2つめは大規模マンションで、団地の入口から各住戸の玄関までの状況を示す。歩行者と車の入り方、駐車場との関係などが含まれる。最後に、一戸建ての場合に、敷地の入口、門扉などから玄関までの状況、カーポートの配置などを示す。
玄関のドアを開けて靴を脱いで廊下に上がるときに段差になっている部分のことを指す。一般的にはこちらに腰を下ろして靴を脱いだり履いたりするのに使用する。
メーカーや販売会社などが消費者に対して一定期間の無償修理の保証をすることで、法的な定めではなく、営業対策や顧客サービスとして自主的に行うもの。それぞれの業界団体ごとに一定のガイドラインを設けている。業者によって内容が異なるが、大手の住宅メーカーでは50〜60年の超長期保証を独自に実施している例もある。期間の長さだけでなく、定期検査やサービス体制の充実度などが、業者選びのポイントのひとつにな