特有の臭いを持つ芳香族化合物の1グループ。コールタールから分離した石炭酸が代表的なフェノール。クレゾール、キシレノールなどもフェノール類の一種。ホルムアルデヒドと化合したフェノール樹脂は、電気絶縁材、接着剤、塗料などの建築材料に幅広く使われる。接触すると、目や皮膚への刺激作用があり、長期的には腎臓・肝臓の障害をもたらす恐れがある。ペンタクロロフェノール(PCP)は木材防腐剤などに使われる。
一般的な意味としては、不動産に関する依頼者からの相談に対する解決策などを専門的な立場から示すこと。特に法的な資格ではない。ただし財団法人不動産流通近代化センターが認定する「不動産コンサルティング技能登録者」の行う事業としては、別表のような定義がある。また、報酬を得て行う業務の内容は、宅建業法上の業務(代理や媒介など)とは分離独立していること、開発や管理業務の受託を前提としないことなどが求められる。
通常のリビングは、家族がくつろぐ居間なのか、来客をもてなす客間なのか、機能があいまいなケースが多い。たとえば夫のお客さんが来ている時には、子どもたちはリビングではくつろげない。そこで間取りのバリエーションとして、客間としてのフォーマルリビングと、家族だんらんスペースとしてのファミリーリビングの2つを設けるパターンがある。「〜LDK」という間取りでは表現できないプラスアルファ・スペースといえる。
不動産の取引に関する仕事をする会社という意味では幅広い範囲になる。新築住宅の開発分譲をするデベロッパー、住宅の受託販売をする代理会社、中古住宅の売買や賃貸の仲立ちをする仲介会社。管理会社や建築業者も建物という不動産にかかわる会社だ。ただ法的には、事務所を設けて、宅地建物取引業(宅建業)免許を取り、専任の宅地建物取引主任者をおかないと不動産業は営めない。その意味では、不動産会社=宅建業者といえる。
繊維板(fiber board)。植物繊維を主な原料にしてつくった板状の建築材料の総称。木材を蒸煮したり薬品を加えて加熱することで繊維になるまで解きほぐしたものを、用途に応じて接着剤などを用いて一定の固さや形に成形する。比重によって、軟質繊維板(インシュレーションボード)、半硬質繊維板(中質繊維板、MDF)、硬質繊維板(ハードボード)に分かれる。断熱・吸音用、内外装用、畳や家具の心材等に使われる。
投資対象となる不動産の収益率を判断するための指標。インデックス(index)は「索引」という意味。対象物件の時価評価、成約賃料、経費、テナントの財務評価などの正確な情報開示を基にした投資利回り(インカム収益率、キャピタル収益率、総合収益率)をエリア別に示す。公示地価などの公的地価指標を広義の「不動産インデックス」と呼び、投資利回りに関する「不動産投資インデックス」と区別する考え方もある。
現場での施工の前に、あらかじめ工場で部材の加工、組立を行ない、それを現場で組み立てる住宅。生産性の向上、質の均一性、精度の向上を目的とし、現場作業を軽減させることから工期も短縮できる。また、工場生産により価格が抑えられることなどの特徴がある。
中古一戸建ての建物は、現在の日本の不動産市場では、築年が10年を超えると経済的価値が急速に下がり、ほとんど土地だけの価値になってしまう。そのため、物理的には建物が十分住める状態でも、物件広告では「中古一戸建て」とは表示されず「古家付土地」あるいは「売地(古家あり)」となる。物理的に住めない場合は「売地(廃屋あり)」。どちらにせよ、すぐに建築したい場合には土地代の他に建物の解体費もかかる点に注意。
相続税を金銭で納付することが困難で、延納もできない場合に、不動産などの財産を現物で納付すること。国債、不動産、株式など、物納できる財産の範囲と物納するときの優先順位が決まっている。質権や抵当権などがついた財産、共有財産の一部、所有権の帰属について係争中の財産など、売却しにくい財産は物納できない。申告期限までに物納申請書を提出し、税務署の審査を受けて許可されると物納できるが、却下されることもある。
土地登記簿上で一筆の土地を、数筆の土地へと分割することである。