独立行政法人・住宅金融支援機構が行う証券化支援事業によってサポートされた長期固定金利の住宅ローンの名称。支援の仕方によって「買取型」と「保証型」に分かれる。融資対象になる住宅には最低床面積や建設技術などの条件があるが、保証料と繰り上げ返済手数料は無料。団体信用生命保険の加入は任意で、別途保険料がかかる。金利が優遇される【フラット35】S(優良住宅取得支援制度)などのバリエーションがある。
歩行者用の小径(foot path)。もともとイギリスで発達したもので、牧場や畑の中の私有地を通り抜けるような形で、自然の中を歩くことを楽しむための散歩道の一種。パブリック・フットパス(公共遊歩道)ともいう。途中に羊飼い用のさくがあっても、乗り越えられるような“スタイル”と呼ばれる階段やはしご、鍵付きのゲート(門)などがある。なお、馬や自転車も通れる道を「ブライドルウェー(bridle way)」という。
木板や木質材料による床板のことを一般に「フローリング」という。フローリングには、単層フローリング(無垢材(一枚の厚い天然木単板)を多数敷き詰めたもの)と、複合フローリング(単板を重ねて表面に天然木単板を接着した板材を多数敷き詰めたもの)の2種類がある。
鉱物質の粉末と水を練り合わせた塗り壁用材料の総称。石膏を主材にした「石膏プラスター(主成分は硫酸カルシウム)」と、白雲母を焼いて水和熟成させた「ドロマイトプラスター(空気中の炭酸ガスに触れると硬化する。しっくいより堅い)」などがある。石膏プラスターはさらに、混合石膏プラスター・ボード用石膏プラスター・クリーム用石膏プラスターなどの焼石膏系と、キーンスセメント(主成分は無水石膏)などの硬石膏系がある。
民法で規定された権利のひとつ。特定の物を支配することを他人に認めさせることができる、非常に効力の強い権利で、占有権、所有権、地上権、永小作権、地役権、入会権(いりあいけん)、留置権、先取特権、質権、抵当権の10種類ある。また、他人の所有する土地を一定の範囲で利用する用益物権と、債権を担保するための担保物権という分け方もある。鉱業権、採掘権、漁業権、入漁権などのように、民法以外の法律で認められた物権もある。
不動産を運用対象とする投資信託のこと。リートとも呼ばれている。不動産投資信託は、もともと1960年にアメリカで生まれた金融商品であり、基本的な仕組みは、多数の投資家から資金を集め、不動産投資信託を運営する「投資法人」がその資金を不動産(オフィスビルなど)に投資し、不動産から生ずる賃料収入などを投資家へ配分する制度である。
アルミや布などでできた細い帯状のスラット(羽根板)を並べ、その角度や間隔を変えることで光の入り方や視界を調整するタイプのウィンドウトリートメント。開閉操作が手軽で、光量を微調整できることが特徴だ。素材にもよるが、まっすぐなラインを見せるため、すっきりとシャープでモダンな印象がつくれる。スラットを水平に並べたものを「ベネシャンブラインド」、縦に吊るしたものを「バーチカルブラインド」と呼ぶ。
障子の一種で木製の下地骨の両面から紙または布を張ったもの。主に和室や茶室に使われる。茶室では縁なしの太鼓張りふすまを使用することもあるが、一般には四周に縁を取り付ける。源氏ふすまはふすまの一部に採光のための小障子を組み込んだもの。戸ぶすまは片面にふすま紙を張り、反対の面は合板などのフラッシュ戸としたタイプで、洋室と和室の仕切りに使われる。本格的なふすまは製作工程も複雑だが、最近では布クロスやビニールクロスを張ったものも。
不動産の物的状況や権利関係を公示するために、登記所に備え付けられた書類のこと。不動産登記簿には、建物登記簿と土地登記簿の2種類があり、どちらもその不動産を管轄する登記所に保管されている。
自重で落下せずに空気中に舞っている煤塵(ばいじん)、液体粒子、粉塵(ふんじん)などのうち、100ミクロン以下のものを浮遊粉塵=粒子状物質という。さらに小さい粒子の10ミクロン以下で、長期間浮遊して人間の呼吸で肺に取り込まれて呼吸器系に悪影響を与えるものが浮遊粒子状物質=SPM(Suspended Particulate Matter)。室内空気汚染ではタバコの煙、大気汚染ではディーゼル車の排ガス等が特に問題になっている。