環境汚染物質排出移動登録(PollutantReleaseandTransferRegister)。有害性がある化学物質の環境中への排出量や発生源のデータを集めて公表する仕組みのこと。対象物質を製造・使用している事業者は、環境への排出量、廃棄物として外へ移動させた量を把握して、年に1度届け出る必要がある。1999年に「化学物質排出把握管理促進法(通称PRTR法)」で制度化された。
プレキャストコンクリートを使用した建築構造のことである。鉄骨の骨組にプレキャストコンクリートをはめこむことによって造られる建築構造である。この建築構造は工事期間とコストが少なくてすむため、賃貸マンションなどに多用されている。
ポリ塩化ビニルを主原料とする壁紙のこと。ほかの壁紙に比べて施工が簡単で、比較的価格の安いものが多いために広く普及している。しかし最近では、材料に含まれる化学物質が健康に与える影響や、廃棄時に焼却されると有害物質を発するなど環境汚染の問題が指摘されている。このため、塩化ビニルの使用量を減らしたり、不揮発性の可塑剤(かそざい)を目指すなどの取り組みもみられる。日本壁装協会ではガイドライン(ISM)も設けている。
上下水道管(さらにはガス湯沸器など)を収納したスペースのこと。住戸の外部(玄関脇など)に設置されているのが一般的である。このパイプスペースの中に電気・ガス・水道のメーターを納めているときは、「MBPS」と表示されることがある。なおこのPSやMBPSは、住戸の外部にあるときは、住戸の使用面積(専有面積、賃貸面積)には一般的に算入されません。
不動産所得、事業所得、雑所得、山林所得の金額を計算するときに、総収入から差し引くことのできる経費のこと。必要経費に算入できるのは収入を得るために直接かかった費用、販売費、一般管理費など。土地活用や不動産投資にかかわる必要経費では、減価償却費とローンの支払利息が代表的。必要経費の額が収入よりも大きくなり、帳簿上の所得がマイナスになると、ほかの所得と損益通算することによって節税効果を得ることができる。