都市計画法で決められた工業系の用途地域のひとつ。工業の利便を図るために定めた専用地域。マンション、一戸建て、寮・社宅を問わず住宅の建築が一切禁止されている唯一の用途地域。飲食店や店舗などの商業施設も規模にかかわらずほとんど建築できない。娯楽施設もカラオケボックスなどを除いて不可。大規模な工場が集積しているエリアで、臨海部や内陸の工業団地などに固まっている。住宅建築や土地活用の対象にはならない。
家庭用の生ゴミ処理法のうち、電気を使用しないで行う方法。バケツ状などの容器を庭の土に少し埋め込むようにして設置し、その中に生ゴミを投入して分解させる。生ゴミだけでなく、雑草、落ち葉などを加えたり、土や発酵促進剤を振りかけて分解を促し、処理後はたい肥として利用する。簡単な構造なので電気式の生ゴミ処理機と比べて安価だが、庭に余裕がないと設置しづらい難点も。自治体によっては購入あっせんや補助金の制度がある。
温泉の公共的な利用を増進するために、温泉法に基づいて旧環境庁が指定した地域のこと。(1)温泉の効能が顕著(2)湧出量が豊富(3)付近一帯の景観が佳良(4)環境衛生的条件が良好(5)顧問医を設置などの条件を満たし、療養、保養、休養に適した健全な温泉地。温泉利用施設の整備にあたって「ふれあい・やすらぎ温泉地整備事業」の補助の対象になる。2004年現在の指定地域数は91か所。
建築基準法の総合設計制度に基づいて、開発プロジェクトの対象敷地内に設けられたオープンスペース(空地)のこと。公開空地の有効面積に応じて、容積率の割り増しや高さ制限の緩和が受けられる。公開空地の条件は、一般に開放され、歩行者が自由に通行したり利用したりできること。塀などで道路側から遮らず、周辺環境の向上に努めること。営利目的で長期間・常設的に占有できないこと(イベントなどの一時利用は可)など。
コンクリート型枠用合板(パネル)の通称。表面に塗装をしたタイプと無処理のものがある。家具などに使われる普通合板より曲がりにくいが、構造用合板よりも強度は低い。住宅の内装下地材として使うのは好ましくない。JAS規格のホルムアルデヒド放散等級は規格外が多い。型枠としては数回しか転用できないため使い捨てのイメージが強い。東南アジアの熱帯雨林地帯のラワン材などが原料になるため環境問題も指摘されている。
割安な夜間電力を使って、夜のあいだに夏は氷を、冬は温水を蓄熱槽に蓄えておき、昼間に冷房や暖房に使う空調システム。通称「エコ・アイス」という名称で電力会社などが採用している。比較的大型のビルを省エネ化するために導入されるケースが多いが、200平方メートル以下の事務所・店舗などにも使える小型タイプも登場している。また所得税・法人税の負担軽減、低利融資など、公的な援助もある。
土地登記簿上で数筆の土地を合併して、一筆の土地とすることをいう。
アメリカやカナダの分譲アパート・マンション。「condominium」には共同管理という意味もあり、1室ごとにオーナーが違い、1棟を複数で管理する建物のこと。オーナーが使用しない間に旅行者に賃貸する(バケーション・レンタル)。リゾート地などで滞在型の宿泊施設として使われるケースが多い。キッチン、リビング、寝室があり、家具、什器類がそろい自炊できる。リゾートマンションタイプの貸別荘をこう呼ぶことも。
高齢化社会を迎えて、歳をとって身体が弱くなっても自立した生活ができるように配慮した住宅のこと。加齢対応、長寿社会対応ともいう。バリアフリーと似たような意味だが、特に高齢者向けにスポットを当てた考え方。段差をなくすだけでなく、移動のしやすい間取り配置、安全に配慮した照明計画なども含まれる。なお、旧・建設省が「長寿社会対応住宅設計指針」を制定している。
セメントに、水、砂利、砂を加えて混ぜ合わせることにより、化学反応(水和反応)を起こし、固体化させたものである。圧縮に対する強度が非常に大きく、主に建築物の荷重を支える構造材として多用されている。