都市計画法で市街化を図るべき地域に指定された「市街化区域」にある農地。いわゆる「都市農地」。1991年に生産緑地法が改正され、市街化区域内農地は「宅地化する農地」と「保全する農地(生産緑地)」に分けられた。また三大都市圏の特定市の「宅地化する農地」(特定市街化区域農地)には、固定資産税・都市計画税の宅地並み課税が適用され、相続税の納税猶予・免除制度(長期営農継続農地制度)が廃止された。
東京都の都営住宅の一種で、都内に3年以上居住している65歳以上の単身者や夫婦世帯を対象とした高齢者集合住宅。高齢者向けの設備仕様を備え、緊急時の対応などを行う生活協力員(ワーデン)を配置したもの。1987年度から実施。シルバーハウジング・プロジェクトの対象になるタイプと、それ以外の市区町村立タイプがある。福祉サービスは、隣接または併設した高齢者在宅サービスセンターなどを通じて必要に応じて受ける。
水道水をろ過して浄化する装置。設置の方式には蛇口取り付け型、据え置き型などがあるが、キッチンをすっきり見せたい場合はシンク下に本体を設置するアンダーカウンター型が向いている。ろ過方式は活性炭とろ過膜を組み合わせたものが多く、最近は浄化した水を電気分解してアルカリイオン水を生成するものも。一定期間使うと不純物が付着するためカートリッジを交換する必要がある。据え置き型やビルトイン型で約1年が目安。
文字どおりの意味は、その時々の旬の市場価格を表す。不動産の世界でも、明らかな定義はない。ただ、税務上は「時価」を基に課税するのが原則になっている。この場合の時価は、不動産取得税や登録免許税、相続税などの場合は固定資産税評価額。譲渡所得税の場合には実際の市場における「正常価格」と解釈されている。正常価格は必ずしも実勢相場とは一致せず、不動産鑑定士などが公示地価を参考に適正と判断した価格。
鍵を用いて施解錠する機構のひとつで、円筒形(cylinder)をしている。錠ケースに固定する外筒と、可動式の内筒が入れ子状になっており、タンブラー(障害子)の動きによって内筒が回転することで、カムを介してデッドボルトを動かして施解錠するしくみ。タンブラーの形状や作動原理によって、ピンタンブラー方式、ディスクタンブラー方式、ロータリーディスクタンブラー方式、マグネチックタンブラー方式などの種類がある。
内装・外装の仕上げをそれぞれ表にまとめたもの。外壁・屋根などの外装(外部仕上げ)については立面図や矩計図などで代用されることもある。内装については、室名を縦軸に、床・壁・天井などの項目を横軸にした「内部仕上げ表」を作る。各部の下地、仕上げ材料、塗装などの仕上げ方法の指示を記入するほか、幅木、回り縁などの造作や付帯設備を書き入れることもある。フラット35の設計検査に必要な書類のひとつ。
住宅を新築した場合などに、登記簿に建物の所有権を初めて登記すること。所有権保存登記の前提として、建物の位置・形状・構造などを表示する登記をして登記簿の表題部を作る。次いで所有権保存登記の申請をすると、登記簿の甲区に所有者として登記される。所有権保存登記をすると登録免許税がかかる。税額は「固定資産税評価額×0.4%」。特定のマイホームを取得した場合は税率が0.15%に軽減される(2008年度まで)。
「優良住宅用開きとびら錠等の型式認定制度」。住宅の出入口の開き戸に付けられる錠前のうち防犯性の高いものを、警察庁の外郭団体である(財)全国防犯協会連合会が認定していた。CPは「Crime Prevention(防犯)」の略。認定対象は、彫り込み錠、面付け錠。基本性能、耐破壊性能、耐ピッキング性能などを評価する。官民合同会議による「防犯性能の高い建物部品」の公表に伴い2004年5月で廃止された。
建築費や購入代金の他にかかる費用のこと。大きく分けると税金関係、ローン関係、保険料関係、手数料関係がある。税金は印紙税、不動産取得税、登録免許税、固定資産税など。消費税は諸費用には含まないのが普通。ローン関係では事務手数料やローン保証料がある。保険は団体信用生命保険や火災保険、地震保険など。この他、登記の際に司法書士に支払う登記代行手数料、仲介会社を通して購入した場合の仲介手数料などがある。
クッキングヒーターの一種で、ニクロム線の発熱体を絶縁体でくるみ、渦巻き状に成形したもの。天板からヒーター部分が出っ張る形になる。ヒーター部分が赤くなって発熱し、伝導熱と輻射熱で加熱調理を行う。熱の立ち上がりが遅く、温度調節がしにくいのが難点。また、スイッチを切っても冷めにくいので、余熱利用の調理ができる半面、安全面では注意が必要だ。比較的安価なために、単身者用のミニキッチンなどによく用いられる。