「数十年に一度」といわれた台風19号は、
全国各地に大きな水害をもたらしました。
その中で話題に上った1つが、東京と神奈川を流れる多摩川の氾濫によるセレブの街二子玉川(東京都世田谷区)と
住みたい街武蔵小杉(神奈川県川崎市)の浸水被害です。
今後もこうした水害が毎年起こる可能性があります。
そんな中、今回の被害は不動産市場にどんな影を落としたのでしょうか。
浸水の危険性を示す「ハザードマップ」は一般公開されており、
不動産会社は開発する際、その点はある程度織り込み済みです。
ただし「数十年に一度」クラスの災害で起こった出来事は、
復興に伴い人々の記憶から少しずつ薄れていきます。
それにつれて、大きく下げた地価も次第に戻していくというのが、
不動産鑑定の世界では一般的な見方のようです。
東日本大震災でもタワーマンションは停電しましたが、
それでも価格が暴落することはなかったという事実もあります。
二子玉川でいえば、今回浸水しなかったエリアはさらに人気が高まる予想です。
浸水エリアは数年間、地価を下げ、次第に下落率は薄れていく予想がされています。