「Century Housing System(センチュリー・ハウジング・システム)」の頭文字を取ったもので、100年長持ちする住宅を目指したシステム。旧建設省(現国土交通省)が「住機能高度化推進プロジェクト」の一環として開発したもので、物理的・機能的に耐久性の高い住宅を供給するための、設計・生産・維持管理にわたるトータルな考え方に基づいている。(財)ベターリビングが認定している。戸建てとマンションがあり、個別認定とシステム認定がある。
欧米で主流になっている不動産鑑定評価の手法のひとつ。不動産の運用によって得られると期待される収益=賃料を基に価格を評価する方法。日本でも1991年と2002年に不動産鑑定評価基準が改正され積極的活用が明示された。年間の賃料(厳密には賃料から諸経費を控除した純収益)を還元利回りで割ることで収益価格を出す。還元利回りは、物件の種類や条件によって変わる。一般的住宅では5〜7%、事業用は8〜10%が目安。
換気扇など機械を使わずに、自然の力を利用して行う換気。「風力換気」と「温度差換気(重力換気)」がある。まず建物に風が吹き付けると、風上側から外気が侵入し、そのほかの壁面からは屋内空気が出ようとする。この風の圧力の差を利用したのが「風力換気」。もう一つは、屋内と外気との間に温度差がある時に空気に生じる浮力を利用したもの。給排気口を通さずに、意図しないすき間から空気がしみ出る「漏気」とは区別される。
駐車スペースの呼び名にはさまざまあるが、不動産広告などで「車庫」と記載する場合は車を入れる「建物」を指す。車を置く場所だけなら「カースペース」と表記する。「ガレージ」は「車庫」と同じ意味あいで使われることが多く、住宅と一体化したものを「ビルトインガレージ」と呼ぶ。支柱と屋根がセットになった、さしかけ屋根式のエクステリア部材が「カーポート」。また、駐車スペース前の門扉を「カーゲート」と呼ぶこともある。
管理会社に管理運営を任せる委託管理に対して、管理組合が自ら管理業務をこなす方式。設備の保守点検や清掃は専門業者と直接契約をし、管理員は住民が担当したり、管理組合が雇ったりする。管理組合のやる気と意識の高さが必要。上手くいけば管理費も安くできる。管理組合の実体がなく、管理会社にも委託していないために、結果として自主管理になっているマンション(特に小規模に多い)は、管理がずさんになっているケースが多い。
以下の1)または2)の基準を満たす建築物のことである。1)主要構造部のすべてを準耐火構造にすると同時に、延焼のおそれのある開口部(窓やドア)を防火戸等とした建築物2)主要構造部が準耐火構造と同等の準耐火性能を有すると同時に、延焼のおそれのある開口部(窓やドア)を防火戸等とした建築物
「住居表示に関する法律」により、各建物に付された番号のことである。土地登記簿に記載された地番とは異なる。
借地権とは次の2つの権利のどちらかのことである。1)建物を所有する目的で設定された地上権2)建物を所有する目的で設定された土地賃借権
都市計画法(9条)で「道路の沿道としての地域の特性にふさわしい業務の利便の増進を図りつつ、これと調和した住居の環境を保護するため定める地域」と定義されている。この用途地域では、建ぺい率の限度は原則として60%である。また容積率の限度は200%から400%の範囲内で都市計画で指定される。
床面に接して設けられた高さの低い袋戸棚のこと。床の間の違い棚の下部、あるいは和室の窓の下部等に設置されている。